【月額41円】古いスマホと1NCE SIMで「停電監視システム」を自作
絶縁監視装置を付けていない事業場の停電を知りたい。でも監視装置は約4万円するし、通信料が毎月600円かかるので厳しい。 ということで機種変更で役目を終えたAndroidスマホ(AQUOS sense3)で停電復電監視装置を作ってみました。 使ったのはスマホ、Tasker(スマホアプリ)、IoT用SIM、Google app scriptです。
月々の維持費はなんと約41円。しかも一度設定すれば、10年間ほぼ放置でOKという驚異のシステムです。今回は、その仕組みと構築のヒントをご紹介します。
Taskerってどんなアプリ?
一言で言うと、「もし〇〇になったら、自動で△△する」という自分専用のルールを無限に作れる、Androidの自動化アプリです。iPhoneの「ショートカット」よりも遥かに深く、スマホの機能をコントロールできます。760円の買い切りのアプリです。
1. 驚異のコスパ!初期費用だけで10年動く内訳
今回のシステムの要は、IoT専用の「1NCE(ワンス)SIM」です。
| 費用項目 | 金額(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| 1NCE SIM本体 | 約2,200円 | 10年間・500MB通信料込み |
| SIM送料 | 約1,800円 | 結構するので複数のSIMを一緒に購入がおすすめ |
| Taskerアプリ | 760円 | Android自動化の必須アプリ |
| 合計 | 約4,760円 | 10年運用で月額 約41円! |
2. システムの仕組み:スマホが「センサー」になる
スマホをコンセントに繋ぎっぱなしにし、Taskerで「給電が止まった(停電)」ことを検知させます。そこからGAS(Google Apps Script)を経由して、あなたのメールへ通知を飛ばします。
2.1. Taskerの設定(プロファイルとタスク)
Taskerをインストールするとデフォルトで日本語なのですが、AIに教わると英語表記のメニューで話を進めてくるので設定で英語にしたほうが分かり易いです。
タスクの流れは以下の通りです:
同期オフ → 機内モードOFF → 30秒待機(1NCEが電波を掴むまで) → HTTP Request(GAS) → 機内モードON *機内モードを常時オンにすることでLTE通信を停止させて余計なデーター通信を阻止します。
2.2. HTTP RequestでGASへ通知
Taskerの「Net > HTTP Request」でPOST送信を行います。
Taskerから呼び出されるGoogle App Scriptです。 これをデプロイして取得したURLをTaskerから呼び出します。
3. 【重要】500MBを守る「同期オフ」設定
1NCEというSIMは10年間で使用できるデーター量が500MBしかありません。Androidの「同期」を止めるのが運用の鍵です。
補足:そもそも「同期」ってなに?
スマホが勝手にネット上のデータ(メールや写真など)を最新状態に揃えようと通信することです。これをONにしていると、スマホが勝手におしゃべりして数週間で500MBを使い切ってしまいます。「緊急時以外は喋らせない」設定が必要です。
- Googleアカウントの自動同期をすべてオフ
- Playストアのアプリ自動更新をオフ
- データセーバーをオン(Taskerのみ通信許可)
4. 完成!届いたメールを確認
5. 「わからない」はAIに聞けば解決できる!
詳細な設定は機種ごとに異なりますが、今はGeminiやChatGPTに質問すれば教えてくれます。有料版は必要ありません。たとえば「AQUOS sense3とTaskerで停電を検知したい」などAIに聞いてみてください。
